渡世無頼のあらすじ
エリート商社マンの南良二が関東叶一家の五代目総長の娘、叶美奈子と恋に落ちたことで悲劇が始まります。
障害を乗り越えて結婚式の実現にたどり着いた2人ですが、そんな幸せの中で良二は父娘を失うのでした。
結婚式の当日に仕掛けられていた小包の爆弾が爆発、それによって良二は人生で最高の瞬間から地獄へと叩き落されます。
深い悲しみは怒りと憎しみに変わり、やがて犯人を探して復讐を誓うのでした。
良二は叶一家六代目の座を引き継ぎ、仇の侠栄連合に立ち向かうことを決心します。
犯人に一矢報いることはできるのか、最愛の人を奪った相手に対する復讐の舞台が今、幕を切って落とされます。
極道の代紋の前で復讐を誓った男の顔は、情け無用の修羅そのものなのでした。
渡世無頼 予告
https://youtu.be/PxvLO3AJIBg
キャスト紹介
主役のエリート商社マン南良二を実力派の宍戸開が演じます。
またヒロインの叶美奈子役に有沢妃呂子、叶清三郎役に千波丈太郎が抜擢されています。
他にも、円野多魚役の四方堂亘や早明浦役の高松英郎、馬場頼造役の萩原賢三が名を連ねます。
当時30代半ばで脂が乗り始めた遠藤憲一も出演していますから、改めて豪華キャストだといえるでしょう。
更に三上真一郎と芹沢名人や松田勝の名前が並びます。
監督と脚本は高瀬将嗣で、喜田健夫原作の同名コミックを元に製作されています。
現在実力派の若い頃の演技が楽しめるので、今観ても新鮮な気持ちで鑑賞できるでしょう。
渡世無頼の見どころ
見どころは、宍戸開演じるエリート商社マンが、残酷な運命に翻弄されて組織のトップになる一連の流れにあります。
冒頭の幸せそうなシーンから一転、爆殺という非道なやり方で義父と妻が奪われてしまいます。
悲劇を目の当たりにした際の表情の変化は流石で、複雑な感情を表現しているところが見どころとなります。
また、その後も相次ぐ叶一家に対する攻撃と、外国人部隊の傭兵経験を持つ友人との再会、そこから始まる逆転劇も目が離せないです。
ロマンスや事件に関する衝撃の真相、激しい銃撃戦といった見どころが満載ですから、終始ジェットコースターのように楽しめるでしょう。
復讐劇そのものは爽快なので、観終えた後のカタルシスを目的に観始めるのもありです。