義兄弟のあらすじ
暴力団の龍仁會は会長の菅生正雄が病床に伏しているため、舎弟頭の長谷川が会長代行を務めて組を維持していました。
しかし長谷川は、敵対する関東睦会傘下の佐藤会の銃弾に命を狙われてしまいます。
龍仁會の組員達が報復のため息巻いているなか、若頭の加納晃が単身で関東睦会の会長である佐藤修を襲撃します。
加納は苦戦するのですが、兄弟分で若頭補佐の橘鉄也に助けられ、なんとか竹下の命を取ることに成功するのでした。
ところが警察の動きが予想以上であることに疑問を抱いた加納は、出頭を決意します。
橘は身代わり出頭を志願しますが、加納は無理やりそれを制して出頭し、刑に服しました。
それから8年後、加納は出所することができたのですが、龍仁會の情勢は様変わりしており、橘の行方も分からなくなっていたのでした。
■義兄弟 予告
https://youtu.be/bz5xoFenNMQ
キャスト紹介
龍仁會の若頭である加納晃を千原せいじが演じ、加納の兄弟分の橘鉄也を木村一八が演じています。
他の主なキャストは、上村侑・大原由暉・金田哲・遠野なぎこ・松田優・仁科貴・立花美優・横須賀昌美・吉満寛人・増澤ノゾム・飯島大介・吉田祐健・井上つばさ・優妃・小沢和義・西岡德馬です。
松田優や仁科貴、増澤ノゾムなどヤクザ映画に欠かせない実力派俳優が脇を固め、Vシネマの顔ともいうべき小沢和義が貫録の演技で映画の雰囲気を締めています。
本来ならヤクザの組長クラスを演じるべき西岡德馬は、今回は冴えない役柄です。
幸薄い女性の演技に定評がある遠野なぎこや、普段の爽やかな好青年のイメージとかけ離れた上村侑も絶妙のキャスティングであるといえます。
義兄弟の見どころ
失踪した義兄弟を探して真相に迫る様子を描いた、千原せいじ主演の本格任侠ドラマです。
組同士の激しい抗争やアクションだけでなく、重厚な人間ドラマになっています。
主演の千原せいじは、普段のバラエティー番組で見せるコミカルな動きやボケを一切封印しており、完全にヤクザの若頭になりきっています。
アップで見るとどこか笑えてきてしまう千原せいじですが、今回ばかりは真剣さが伝わります。
また兄弟分の木村一八も、どっしりとした演技で見どころがあります。
そして、お笑いコンビのはんにゃの金田哲にも注目です。
普段とは違う、シリアスな一面を見せてくれます。
いつもはおちゃらけているお笑い芸人の意外な一面や、演技力の高さにも注目です。