代理戦争 やくざ×韓国マフィアのあらすじ
日韓に存在する麻薬を巡り、元極道の凄腕探偵が陰惨な事件に巻き込まれていく物語です。
発端は、埠頭に廃棄された車から出て来た謎の射殺死体でした。
その事件の担当となった刑事戸倉は、解決の為に町の裏側を奔走し始めます。
そしてその頃、戸倉とは別の側の人間として元極道の凄腕探偵である佐伯は、なじみのやくざの木島から、組の金を奪って脱走した竜也の追跡を依頼される事になりました。
一見すると戸倉サイドと佐伯サイドの話は、別口に見えますが、実は両者はやくざ組織啓仁会と韓国の金星会との壮絶な縄張り抗争で一つの線に繋がっており、麻薬を巡って両者は周囲の人間と共に陰惨な戦いへと巻き込まれていくのでした。
戸倉と佐伯の、捜査は果たしてどこへ行きつくのでしょうか。
代理戦争 やくざ×韓国マフィア 予告
キャスト紹介
極道シリーズや素晴らしき世界に、影と呼ばれた男たち等、日本の任侠映画では常連とも言える白竜が主役の佐伯探偵を演じています。
他にも関東極道連合会やフィクサー、新年少バトルロワイヤル等で中野英雄等と共に怪演を見せたKojiや中園光博等、「任侠」と「極道」、「拳銃」や「剣撃」系列の話では屈指のキャストが揃っている事も見逃せません。
そして、水谷ケイに田嶌友里香に高野沙季や、宮村優、史朗、松田一三、野口雅弘も出演している事もポイントです。
面子を見ているだけで、激しい戦い模様があると分かると言い直す事も出来ます。
監督も極道者系列の話をやるのであれば、当代屈指の人物である片岡修二が担当しており脚本共々高いクオリティに仕上がった作品と言えます。
代理戦争 やくざ×韓国マフィアの見どころ
白竜が演じる探偵の佐伯は、かつて小規模な組織に属しながら巨大組織と抗争を繰り広げた武闘派中の武闘派です。
そんな彼が、危険な事件に際しもう1度立ち上がる一連の流れが、白竜の怪演もあって光る物があります。
「過去に影がある男」を演じるのであれば、その分人生を感じさせる何かが必要になる物ですが、白竜が60代である事や、極道系列の話で培った演技力により佐伯はとても深いキャラクターになっています。
組織抗争の陰惨さや、刑事戸倉と探偵の佐伯との出会い等も、任侠ものを良く見る人にしてみたら納得の出来と言えると思われますし、系列の映画をあまり見た事が無い人にしてみたら迫力を感じる場面になると見る事も出来ます。
丁寧にまとまっており、一作品完結という事で初心者にも入り込みやすい事もポイントです。