最後の極道のあらすじ
一匹狼の浦上常次郎は、4年間の刑期を終えて関東刑務所を出所しました。
既に母親は他界しており、身を寄せる場所もなく彷徨っているところを、昔馴染みの鳥海に助けられました。
鳥海は常次郎にとって弟分であり、以前に大きな借りを作っていました。
それを返してもらおうと考え、自分が所属している関東連合の用心棒になることを打診するのです。
そして常次郎は再び任侠の世界へと身を投じるのですが、刑務所に入る前に別れた千鶴が子供を産んでいることを知りました。
その子は常次郎の子であり、一度会ってみたいと考えるのです。
もう一度任侠の世界へと進む前に、堅気の人間としての親を知ってもらうと奮闘する男の生きざまを見せることを望むのでした。
最後の極道 予告
キャスト紹介
主人公である浦上常次郎を演じるのは、ネオVシネ四天王の一人に数えられている中野英雄です。
彼がまだ40代の時の作品であり、これが初主演となりました。
普段は愛嬌がある笑顔を見せますが、敵対している組織と対峙をするときは鋭い眼光を光らせる姿を目にできます。
弟分の鳥海を演じるのが永倉大輔で、得意のボクシングを作中でも披露しています。
役者になってまだ2年目の作品であり、現在とは違った爽やかさも醸し出しているのがポイントです。
常次郎の元妻・千鶴を演じているのは池野浩子です。
自然な関西弁で良い姉貴分を演じてるのが見どころです。
その他、Koji、宮崎貴久、奈良坂篤、野口雅弘、諏訪太朗、等が出演しています。
最後の極道の見どころ
見どころは、浦上常次郎が再び任侠の世界へと戻ることへの葛藤を忠実に描いているところです。
一般的なVシネマとは異なり、元極道であった男が刑期を終えて社会で暮らすシーンを多くしています。
しかし、最愛の母親は他界をしており、頼れる人間がいない浦上には戻る場所はありません。
仕方ないという気持ちで再び元の世界へと足を踏み入れようとしたとき、自身の分身となる子供がこの世にいることを知りました。
この子供を一目見て父親だと名乗りたいと思うようになり、堅気の人間で生活をしていきたいと考えるようにもなります。
昔馴染みとの約束を守るのか、親子の絆を優先するのか浦上の心の葛藤を映像で見られる作品になっています。