ピカレスク 人間失格のあらすじ
ピカレスク人間失格のあらすじは、文学者になることだけを目指していた太宰治の20年間をえがいた作品です。
太宰治は青森の芸子、初枝と同棲を始めることになります。
しかし彼女と結婚したこと、また実家と絶縁したこと、なかなか文学の道が開けないことなど様々な不運が重なって、ついにはカフェの女給である田辺なつみと心中を図ります。
ここで命を落としたのはなつみだけでした。
太宰治は努力をすることを嫌い、強度の薬物中毒にかかります。
それと同時に初枝は他の男性に心を奪われ、これらがきっかけとなり二人は正式に離婚をします。
井伏鱒二夫婦はこれまでの太宰治をかばい続けてきましたが、この夫婦のはからいで高校教師の佐知子と結婚することとなります。
その一方で太宰治の女性関係はさらに乱れていくのです。
ピカレスク 人間失格 予告
https://youtu.be/8u4G2Z0X-jY
キャスト紹介
歌手として、またTVドラマでも活躍中の人気ミュージシャン河村隆一が、映画主演に初挑戦した作品です。
自己陶酔や言い知れぬ不安を抱えながら、複雑な女性関係の果てに亡くなっていった作家、太宰治の生きざまを表しています。
太宰治の最初の結婚相手である戸山初枝役としては、さとう珠緒が演じています。
太宰治を幾度となく助ける井伏鱒二の役は佐野史郎、太宰と心中を図る田辺なつみの役は朱門みず穂が抜てきされました。
井伏鱒二夫婦の計らいで結婚した佐知子役を裕木奈江が演じています。
その他、大田静の役の緒川たまき、山口富美栄の役のとよた真帆、檀一雄の役の岸田修治、山岸外史の役の天宮良、北川四郎の役の曽根英樹、山中聡、小島可奈子、鷲生功、等出演しています。
特別出演で、大杉漣、大浦龍宇一、猪瀬直樹、田口トモロヲ、等そうそうたるメンバーも出演しています。
豪華なキャスト人たちが、この作品をより良いものにしているといえるでしょう。
ピカレスク 人間失格の見どころ
太宰治の有名な小説ですが、実際に太宰治が生きていた頃を知っている人は今はほとんどいないのが現状です。
この作品の舞台となっている昭和初期の世界は、現在の芸能界や音楽界と似ています。
このような中で苦労をしていた太宰が、何を考えてどのように生きて来たのかを知ることができるでしょう。
太宰治はナルシストであったけれども、とても完ぺきな人間であったとは言えません。
ピカレスク 人間失格の見どころは、太宰治の19歳から39歳で亡くなるまでの20年間が描かれているので、これを主演の河村隆一がどう演じたかが見どころと言えるでしょう。
太宰治の気持ちになり、考えられる状況や環境を自然と受け入れる事ができるかもしれません。