修羅の伝承 荒ぶる凶犬のあらすじ
かつて凶犬と呼ばれていた侠の秋山秀平は、組の利権争いに利用されてしまい、自らの手でオジキを殺してしまいます。
嵌められたことに気が付いた秀平は、妻と子供を高城に預け、街を出て身を隠すことにします。
身を隠して30年の歳月が流れた頃、秀平の息子秀一は、かつての父と同じく極道の世界に身を寄せているのでした。
奇しくも父同様に利権争いに巻き込まれ、組から追われている秀一は、とある町の小料理屋に立ち寄ります。
そこには秀一の父、秀平の姿があるのでした。
この再会から親子2代の復讐劇が幕を開けることになります。
秀平を罠に嵌めたのは誰か、組との衝突はどうなるのか、ラストまで約1時間30分にわたる手に汗握る復讐劇が展開します。
■修羅の伝承 荒ぶる凶犬 予告
キャスト紹介
キャストは秋山秀平を演じる千葉真一、秀平の息子の秀一を演じる波岡一喜らが主役を務めます。
キャストには宮崎貴久、清水宏や松澤仁晶、石原和海といった任侠物でおなじみの名前が並びます。
また松田優や高城役の岡崎二朗、そしてVシネマファンに説明不要の小沢仁志も出演しています。
日本が誇る世界的なアクションスター、千葉真一を筆頭に豪華なキャスト揃いです。
監督はVシネマを中心に活躍する辻裕之で、映像に安定感がある作品に仕上がっています。
存在感と個性が濃いキャスト揃いですが、主役の千葉真一が最も存在感が大きく、映像から放たれるオーラも濃いといえます。
当時75歳だったとは思えない若さを見せる表情と動きで、他のキャストを圧倒します。
修羅の伝承 荒ぶる凶犬の見どころ
見どころは主役の千葉真一演じる秋山秀平の存在感と若々しい表情や肉体美を始めとして、30年間身を隠すに至るまでと、大きくなった息子と再会するところです。
再会から始まる復讐劇が本番ですが、復讐劇の緩急ある展開もまた見逃せないです。
居るだけで存在感を感じさせる格好良い俳優陣が揃っているので、どのシーンも目が離せないでしょう。
小沢仁志が演じる非道な役も見どころの1つで、人情味の千葉真一の演技との対比が絵になります。
千葉真一は中盤まで時折穏やかな表情を見せますが、後半は一転して往年を思わせる、迫力と切れがある演技を見せます。
息子秀一役の波岡一喜の感情のこもった演技も、作品の魅力を高めている見どころです。