修羅の女のあらすじ
主人公の美由紀は背中に極道の証を背負っています。
鮮やかに描かれた観音様の入れ墨は、彼女の生きざまを決定づけるシンボルとなりました。
美しい白い肌に刻まれた日から、地獄の中を進み続ける人生が始まったのです。
いわゆる極道の女として生きることになり、大きな跡目争いにも関わっていくことになります。
なぜなら、ボーイフレンドの和也がその渦中にいたからです。
この激動の状況の中で、組長が亡くなってしまいます。
その死には謎が多かったのですが、次期会長の座を我が物にしようとする小宮山が怪しいとにらみます。
そこからストーリーは一気に展開していき、自分が愛した相手の道を一緒に歩もうとしました。
それが悲劇的な結末を迎えるものだとして、極道の女になった彼女は決して止まりません。
■修羅の女 予告
キャスト紹介
出演の美由紀を熱演するのは希島あいりです。
彼女は恋愛ドラマの主役を演じられるほどの美しさを持っています。
しかし今作では愛らしさを封印して、その代わりに極道ならではの凄みを出しているのです。
その恋人役である和也を演じたので山本宗介です。
男らしい風貌に加えて、美由紀を包み込むような優しさも見せてくれます。
これまでの実績により、役の引き出しを多く持っているからこそ、一つの作品の中でいろいろな顔を見せられるのでしょう。
また、しじみや坂城君もそれぞれ良い味を出しており、この作品が単調になることを防いでいます。
淺野潤一郎も難しい役どころを見事に努めていますし、河合寛之の演技にもシチュエーションに合った光るものがありました。
その他、河本タダオ、松原末成、可児正光、等出演しています。
修羅の女の見どころ
さまざまな見どころがありますが、やはり美由紀の心情の変化に着目するのがおすすめです。
彼女は決して元から強い人物であったわけではありません。
その根底にはボーイフレンドに対する愛があり、彼を心から信じているからこそ、地獄の中を歩み続けることが可能になりました。
さまざまな曲者が登場する今作ですが、主人公の放つ存在感が最も大きいです。
それにより、作品が持つテーマに関してしっかり筋が通っていると考えられます。
一般的な極道作品とは異なり、あくまでも女性的な観点が添えられているのです。
よって、極道の雰囲気が苦手な人でも、この作品なら少し気軽な気持ちで楽しめるでしょう。
女性の方でも主人公に共感できる部分が多いです。