疵 血の黙示録のあらすじ
舞台は北九州、そこでは2つの組が日々シノギを削っていました。
片方は勢力図をひっくり返そうとする待鳥組、もう片方はその待鳥組が仕掛ける攻撃を正面から受け止める餓狼会です。
北九州の勢力図がいつひっくり返ってもおかしくないものの、それでも互いの組が崩壊せずに成り立っているのは待鳥組の若頭と餓狼会の親分がいるからに尽きます。
しかし彼らには葛藤がありました。
実は2人は親友関係で、そのせいで睨み合いが続いていたのです。
けれども時間はそんな2人の葛藤を置き去りに、裏切りと血みどろの修羅場を展開していきます。
簡単に踏みにじられる命と友情、いつまでも続く抗争、そんな世界で生きていく男の物語が今作のあらすじです。
疵 血の黙示録 予告
https://youtu.be/2MLRy6hhAAU
キャスト紹介
主演は木村一八と哀川翔です。
木村一八は大阪府生まれの俳優で、デビューは1983年となります。
西川きよしのコンビとして活躍した漫才師こと横山やすしの長男である彼はタレントとして活躍していましたが、現在は独立して舞台やドラマに出演している状態です。
Vシネマにも精力的に出演しているだけでなく、自身の人生の体験を活かして青少年の人生相談も行っています。
一方、哀川翔は生まれは徳島県ですが、鹿児島県出身のマルチタレントです。
1984年にデビューしてからテレビドラマや映画、レコードなど様々なジャンルで活躍しています。特に私生活が有名で、昆虫採集は度々テレビで紹介されているほどです。
他にも安藤昇、上野正希子や中野英雄が出演しています。
疵 血の黙示録の見どころ
今作の見どころは淡々としたテンポです。
他の映画にも当てはまりますが特にVシネマでは人が死にます。
しかしその死に様が銃撃など非日常であるせいか、どこか派手です。
実際に人が死ぬ場面など言語道断ですが、その破滅的なシーンに心が惹かれてしまうこともまた事実でもあります。
けれども今作ではそうしたシーンは徹底的に避けており、そのせいか淡々としたテンポになっているのが特徴的です。
それは主役が敵対する組織の構成員の命も大切にしているという設定のせいですが、はっきり言って味気ないといっても過言ではありません。
逆に言えばその淡々としたテンポが現実味を帯びており、裏世界の人間もまた人間であることを突き付けています。