龍虎の理のあらすじ
極道における成り上がりを緻密に描いた映画です。
龍虎と評される2人の人物が中心になって、任侠ドラマが展開されていきます。
社会で生き残っていくために奮闘し、その波乱万丈な人生が予想もしない方向に進んでいくのです。
目まぐるしく変わっていく周囲の環境に翻弄されながらも、その街に基盤を持っている組に大きな火種が存在します。
2つの組の長たちが会席の場で対面しますが、互いに媚びる態度を取らず、和解とはまったく逆の方向に進んでしまいました。
両陣営の緊迫感は増していく一方であり、何者かに命を狙われる事態になります。
そして、親分を襲われたからには報復が必須と考えます。
生き残る方法を模索する頭脳戦も展開しつつ、それぞれ別の方向から筋道を通していくのです。
■龍虎の理 予告
キャスト紹介
主演の石田法嗣は極道ならではの雰囲気を見事に纏っています。
緊迫したシーンで特に強みを発揮し、説得力のある話し方で相手の心に訴えかけます。
戦闘シーンの迫力も満点であり、身体能力の高さもよく分かるでしょう。
古舘佑太郎との絡みが特に秀逸であり、相乗効果によって手に汗を握るシーンをいくつも演出するのです。
黒石高大や木田佳介といった脇役たちも、演技力においてはまったく引けを取りません。
それどころか、場面ごとにマッチする表情や仕草によって、脚本の良さを最大限に引き出すことに成功しています。
また、村上淳と石倉三郎もこの映画との相性が抜群です。
その他、浅見小四郎、宮本大誠、浪花ゆうじ、伊能昌幸、倉冨なおと、北代高士、中澤達也、財木琢磨、かとうあつき、加藤虎ノ介、藤重政孝、窪塚俊介、など出演しています。
龍虎の理の見どころ
この映画では、現代社会であまり見られなくなった義理と人情がしっかり描かれています。
実力者たちが鎬を削るだけでなく、そこで生き残ろうとする人たちの葛藤や奮闘が見どころです。
予想を裏切る展開が多いですが、不条理に感じられるシーンは多くありません。
なぜなら、登場人物の大半が筋道を通すことに信念を持っているからです。
強大な相手に立ち向かうときも、真っ向から突き進んでいく様が見事です。
勝ち残るために頭脳を駆使するため、アクション映画とは異なる論理的な戦略も十分に楽しめます。
このように多角的な観点で極道の世界を堪能できることがポイントです。
個性的な役柄が多く、彼らの会話にはユニークな一面もあります。
それがほどよいアクセントとなり、作品のリズムを心地よいものにしてくれます。