荒ぶる魂の華のあらすじ
極道社会で噂となっている殺し屋は「ゴースト」と呼ばれており、国籍や年齢はもちろんのこと、誰もその姿さえ見たものはいないと言われていました。
そのゴーストはある日、複数の男たちに拉致されそうになっていたひとりの韓国籍の少女を助けることになります。
本来であれば他人に干渉しないゴーストでしたが、助けた理由は遠い昔に身分を隠すために捨てた自分の娘の姿を少女に重ねたからでした。
しかし、少女はコリアンマフィアが手引きする臓器売買の「商品」であったため、ゴーストと少女は強大なマフィアに追われることとなってしまいます。
必死に逃げる2人でしたが、やがてゴーストは少女を守るためにマフィアに立ち向かうことを決意するのでした。
■荒ぶる魂の華 予告
キャスト紹介
荒ぶる魂の華の主人公であるゴーストは、顔面凶器の異名を持ち、Vシネマや任侠ドラマなどで活躍中の小沢仁志が演じています。
韓国人少女を演じるINOAは韓国生まれのウィーン育ちで、女優業の他にもモデルやグラフィックデザイナー、歌手などのマルチタレントとして人気です。
敵対するマフィアの下部組織である暴力団には若頭にベテラン俳優の成瀬正孝、アリタ役に松田一三などVシネマに欠かせない俳優陣を配しています。
また、逃亡先の海辺の町でゴーストと少女をかくまうことになるスナック蘭のマスターは、小沢仁志監督作品には常連の中野英雄を配しました。
他にも宮崎貴久、川原英之、辻つん、工藤俊作、などの演技派俳優が揃っています。
荒ぶる魂の華の見どころ
本作品は小沢仁志が主演・脚本の作品で、さらにOZAWA名義で監督も担当したクライムアクションシネマです。
組織専属の殺し屋の男が、悲運な韓国籍の少女との出会うことによってその運命が大きく変わっていくところが見どころとなっています。
「一輪のために、俺は生きる」のサブタイトルのように、ひとりの少女を守るため重い過去を抱える殺し屋が単身マフィアに戦いを挑むという、切なくもハードボイルドな展開が大きな魅力です。
敵対する組織との派手なガンアクションシーンが随所に出てきますが、ストーリー的には非常に真面目に創られた作品で、思いがけないラストにはそこはかとない切なさ滲みます。
細かいところまでしっかり作りこんであるため、見ごたえのある作品となっています。