ザ・闇金融道のあらすじ
主人公は恐ろしい異名を持つほど闇金の世界で恐れられています。
彼には頼もしい相棒がおり、債務者たちを追いかけ回す日々が続いていました。
忙しい毎日でしたが、不思議なことに充実感はあったのです。
しかし、その状況が一変したのは過去に関西で勝負していた同業者が現れたからです。
その同業者は非常にずる賢く、残酷と言えるほどの手口で債務者たちを葬っていきます。
闇金の恐ろしさを周囲に撒き散らすかのごとく、派手に次々と取り立てていき、多くの人を震え上がらせていました。
そして、その魔の手がとうとう主人公の得意客にも及んでしまいます。
そうなると、やはり主人公も黙ってはいられません。
この状況を覆すために大きな勝負に打ってでます。
ザ・闇金融道 予告
https://youtu.be/Dd9jFJbEJPQ
キャスト紹介
主人公を熱演したのは松田賢二であり、彼の持つ渋さと熱さが役柄にぴったりでした。
帽子がとても似合っており、小道具の扱いにも長けているなど、往年の松田優作を彷彿とさせます。
暗い雰囲気の演技も上手ですが、この作品では明るいタッチの振舞いを軽快にこなしていました。
そういう意味では金子昇もよい味を出しており、主人公とからむシーンが多く、物語の進行に欠かせない存在となっています。
女優のなかで大きな存在感を放っていたのは阿部真里です。(2021年現在は、矢吹春奈、名義)
ストーリーの核になる人物ではありませんが、要所で彼女のが一言が大きく影響することもありました。
さらに、松本勝や吉平誠といったいぶし銀の役者たちが脇を固め、全体的にクオリティの高い演技が繰り広げられています。
その他、浜谷康幸、麻由、福間文音、なべおさみ等、出演しています。
ザ・闇金融道の見どころ
他の闇金モノと比べると悲壮感が大きくないので、比較的気楽に見られるエンターテイメント作品となっています。
手口自体に派手さはなく、解決しても特にカタルシスがあるわけではありません。
しかし、その代わりに王道といえる安定した面白さを体験できるでしょう。
中盤以降の対決はしっかり盛り上がっていくので、そこまでに登場人物の背景を理解しておくことが大事です。
過激すぎるシーンはなく、闇金モノとして挑戦的な作品であり、万人にとって見やすいジャンルに昇華させたといえます。
原作の構成がしっかりしているので、結末までの整合性を重視する人にもうってつけです。
もちろん、原作が未読であっても作品を楽しむうえで特に問題はありません。