新・野望の軍団のあらすじ
物語の舞台は昭和30年代、中卒集団就職のために四国を離れ大阪へとやってきた浦上龍二は、仕事をしながら定時制高校に入学します。
龍二は、定時制高校のクラスを実力でまとめてリーダーとなったのですが、街でひとりのヤクザが喧嘩をしているところに遭遇します。
多勢に無勢という状況の中で、そのヤクザは次々と相手を倒していく姿を見て、そのヤクザの持っていた男気に惹かれます。
龍二には強い正義感があり堅気の世界で生きる道もありましたが、そのヤクザの影響で、自らも同じ世界に入り込むことになります。
この「新・野望の軍団」は3部作となっており、後には血なまぐさい抗争の果てに、野望をいだいた青年がたどり着く結末が続きます。
新・野望の軍団 予告
キャスト紹介
新・野望の軍団で主役の浦上龍二を務めるのは、数々の映画やドラマで魅力的な演技を披露している波岡一喜です。
善人を演じることもありますが悪役を演じることも多い俳優なので、任侠映画にはピッタリのキャスティングと言えます。
そして舎弟たちにはかつて戦隊ヒーローとしても活躍しKoji、さまざまな格闘技で技術を習得し特撮やアクション映画などでその力を発揮している虎牙光揮、他には猪瀬孔明、倉見誠、山本修夢、斉藤一平などがいます。
物語でキーパーソンになるヤクザは、数々のVシネマ作品に出演してその名が知られている小沢仁志です。
喧嘩で敵を血祭りにしていく姿は、見る人を圧倒します。
他には、小沢仁志と同様にVシネマの常連と言える飛野悟志も出演をしています。
新・野望の軍団の見どころ
この作品は、もともと劇画家村上和彦の描いた漫画が原作になっています。
村上和彦の代表作である昭和極道史というシリーズは、長編・短編の話から構成されるオムニバスであり、実写化された話も少なくありません。
その中の一つが「野望の軍団」です。
以前に「野望の軍団」は映画化されており、これはリメイク作ということになります。
そちらにも小沢仁志も出演をしていますが、この作品でも非常に強烈な演技を見せてくれます。
もちろん「新・野望の軍団」で主演を務める波岡一喜は、主役も脇役もこなす演技派ですから十分に存在感を出しています。
苦労をしながら仕事と定時制高校で頑張っていた青年が、いかにして野望を持ち極道の世界へと入り込み組織を作り上げていくのかという姿を上手に演じています。
任侠ものというと、陰鬱な部分がクローズアップされやすいですが、この作品は若者の青春劇という一面も持っているのは注目するべきポイントです。