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殺しの軍団のあらすじ
大阪の西成地区で気質として暮らしていた徳山勝洋は以前の仲間たちから何度も懇願され徳山会という愚連隊を復活させます。
完全なる武闘派集団は、地元の暴力団と揉め事を繰り返して縄張りを次々と奪っていきます。
相手の規模はどんどん大きくなり、西成最大の暴力団志楽会とももめていくようになりました。
仲間の中西が志楽会に殺されてしまい、勝洋の息子も連れ去られます。
仲間の弔いと勝洋の息子の救出を誓った6人の男たちは、武器を手に志楽会本部に乗り込みます。
そこに待ち受けるのは精鋭部隊100人です。
死ぬことを恐れていない6人対強者100人、前代未聞の戦いが始まります。
キャスト紹介
主演の鴈龍太郎は言わずと知れた名優、勝新太郎と中村玉緒の息子です。
デビュー前から警察の世話になったり、撮影中に斬られ役の俳優を切りつけてしまったりといろいろトラブルを起こしてきましたが、作品にかける意気込みは本物でした。
役柄になりきった熱い芝居には、鬼気迫るものを感じずにはいられません。
他の俳優陣も任侠映画を支えるバイプレイヤーが揃っています。
静かな迫力で魅せる白竜や、画面から飛び出してきそうな威圧感がある力也など迫力満点です。
妖艶な魅力のいしのようこも男臭い作品に彩りを加えています。
千葉真一の存在感は圧倒的で、数々の映画に出演してきた役者としての魂が凝縮されているイメージです。
その他、小沢和義、本宮泰風、宮本大誠、迫英雄、やべきょうすけ、山本昌平など出演しています。
殺しの軍団の見どころ
殺しの軍団の見所はなんといっても迫力ある戦闘シーンです。
暴力で生き抜こうとする男たちの眼差しだけでも、ゾクっとするような威圧感が画面から溢れています。
暴力のプロ100人が待ち構える本部に突入するのは、正気の沙汰ではありません。
しかし男たちの目からは覚悟や大切なものを守る使命感がそれぞれ見て取れます。
主演の雁龍太郎は親譲りの不思議な魅力があり、物語にどんどん引き込まれていきます。
敵対する志楽会も大きな暴力団特有の迫力があり、俳優陣からは恐怖を覚えるほどです。
腹の据わった男達同士が見せるやりとりや、ばぜり合いは男として憧れを抱いてしまう魅力があります。
目的を達成するためなら死すら恐れない人間の業が見事に描かれた作品です。