日本極道史 誇り高き戦いのあらすじ
五代目森田組総長、徳丸房次郎が事始め式の最中に後継者を打ち明けた事が全ての始まりでした。
後継者の存在に浮足立つ幹部たちや組長たちでしたが、その場にいた森田組若頭の松浦勇吉に松浦組若頭の加納健治、そして砂川組組長の砂川辰三郎はそれぞれの思惑のために暗躍を始めます。
やがて加納はカタギの人間を殺めてしまい、獄中に身を置く事になってしまいました。
若頭の不在に森田組に動揺が走りますが、この事件は次に起こる大規模な抗争の前触れでもあったのです。
その抗争は森田組どころか、砂川組と堂本組という別の組たちも巻き込み、屋台骨すらも崩そうという勢いで激化していくのでした。
キャスト紹介
主演である木村一八は1983年にデビューした俳優で、様々なトラブルの渦中にいましたが現在は独立して活動しています。
映画やラジオよりもVシネマに出演しており、2018年には「極道の門」シリーズの主演に抜擢されているほどです。
そんな木村一八とともに選ばれたキャストである榊原利彦は俳優兼演出家でもあります。
演劇集団幕末塾の一員として1989年にデビューし、ドラマ「相棒」や朝の連続テレビ小説「ええにょぼ」などに出演した経歴の持ち主です。
現在はポップアートの画家としても活動しており、個展も度々開催しています。
他にも杉本彩に金山一彦、片岡竜次や中倉健太郎など名だたるメンバーが参加していますが、清水健太郎と梅宮辰夫が特別出演しているのが特徴的です。
日本極道史 誇り高き戦いの見どころ
映画「日本極道史」シリーズ、その第1弾となる「誇り高き戦い」の見どころは本格的なアクションだとされています。
確かに他のVシネマと比較すればそのこだわりが伝わりますが、最大の見どころは冷ややかになっていく人間関係とそれに伴って変化していく組織です。
発端は五代目森田組総長である徳丸房次郎が後継者について告白した事ですが、たったそれだけで組織の存亡にかかわる事態に発展していき、その変化に一番巻き込まれていくのは若頭の加納ですが、それは他の幹部や組長たちも当てはまります。
次第に立場が追い込まれていく様は、派手さはないものの、苛烈で容赦なく、見ていて気が休まる時間はないほどです。
その緊迫感は第2弾でも続くものの、そちらを楽しむためにも見過ごせません。