極潰しのあらすじ
家族を手に掛けられた過去を持ち、極道の世界に足を踏み込んだ男が、頭脳と持ち前の度胸で巨大な極道組織の打倒を目指します。
坂東組々長を務める坂東の前に堅気の男、片桐圭介が現れました。
片桐は坂東組が仕切っているヤクを高額で捌くことで、組と坂東の信頼の獲得に成功します。
ところがそれは過去に暗殺された実兄、旭を弔う戦いの序章に過ぎないです。
片桐の目的は組を潰すことで、組織ごと組の抹消をする仕事人になるのでした。
極道の社会では極潰しと呼ばれるようになり、恐れられる存在に上り詰めることになります。
片桐は兄の仇を討てるのか、潰される組の最後とは、どちらも目を離すことができない内容です。
極潰し 予告
https://youtu.be/Jm363Gtgi0g
キャスト紹介
後に極潰しと呼ばれるようになる、堅気の片桐圭介役を務める竹内力が主役です。
兄の仇の坂東組々長、坂東役には中野英雄、暗殺で帰らぬ人となった実兄の旭役は船木誠勝が務めます。
更に古井榮一や舘昌美、高島優子と脇を固めるキャストや女性陣も豪華で、魅力的な布陣となっています。
堅気の男が黒社会の、それも巨大な組織に立ち向かう姿は、作品を観る人に興奮を覚えさせます。
敵役の中野英雄の実力も説明不要ですが、存在感の強さと竹内力の役柄との関係に深みを与えます。
他にも中野裕斗に森羅万象、松山鷹志といったキャストや、監督の浅生マサヒロと脚本の小谷暢亮が、物語の完成度を高めています。
カメラも音楽もレベルが高いですから、主演のキャストだけでなく、脇役と共にスタッフ陣も実力は揃いです。
極潰しの見どころ
極潰しの見どころは、堅気なのに極道の世界に足を踏み入れて組織を潰そうとする竹内力演じる片桐圭介の振る舞いです。
また、兄の敵討ちという分かりやすい目的や行動と、1本筋が通った言動からも目が離せないでしょう。
組織をまとめる中野英雄演じる坂東組々長の坂東は、敵討ちに気がついてからの内面の変化や表現が特に見事です。
全体的に物語のテンポが良好ですし、配役が明確で個性派揃いですから、最後まで飽きずに楽しむことができます。
緩急の付け方も絶妙で映像のクオリティも上々ですから、見どころにならないポイントの方が限られます。
物語の設定自体は目新しくないものの、逆にそれがどう調理して面白く見せるのかという、新しい楽しみ方になっています。