新・日本暴力地帯のあらすじ
新・日本暴力地帯が繰り広げられるのは、平成の世です。
日本社会にはカタギとヤクザとの境界がわからないほど犯罪が蔓延しています。
巨大な暴力団組織・大和田組は、巨大組織特有の問題を抱えていました。
御法度を犯すものが増え、会長直々の命で暗躍するのが鬼頭です。
組の秩序はもとより、日本の泰平も守るべく会長代行の刺青を背負ったダークヒーローが活躍します。
新・日本暴力地帯では、会長代行の闇の人間がどのように誕生したのかが細かく描かれています。
この後にも続くシリーズの幕開けとも言える作品です。
巨大な悪に立ち向かうためにしなければいけない覚悟や、捨てる物が詳細な描写で展開していきます。
また、それによって得られることや虚無感など、細かな心理描写も魅力です。
新・日本暴力地帯(予告)
キャスト紹介
主人公の鬼頭を演じる虎牙光揮は、16歳からボクシングを始めて元世界チャンピオンの鬼塚勝也の付き人を経験しています。
プロボクサーのライセンスを持ち、空手や合気道場藤堂ブラジリアン柔術など格闘技に精通しており、アクションには定評がある役者です。
今や日本の任侠映画にも欠かせない1人となりました。モデルとしてデビューし、数々の映画に出演しています。
脇を固める俳優陣も、名バイプレイヤーぞろいです。
Kojiや武蔵拳は独特の存在感で物語に厚みを加えていますし、白竜の存在はやはり大きいです。
静かな迫力で組織全体をコントロールするカリスマ性が、画面を通じて十分に伝わってきます。
目で語るような芝居が多く、観ている者に苦悩や葛藤を考えさせるような場面も少なくありません。
その他、石橋保、松田優、加納竜、御木裕、倉見誠、永倉大輔、猪瀬孔明、大和啄也、速水今日子など出演しています。
新・日本暴力地帯の見どころ
他の任侠映画とは一線を画すようなストーリーや場面の展開は、必見の価値があります。
直接ドンパチをしたり決闘をするだけではなく、闇に葬り去る手法は逆に迫力を持たせています。
背中の刺青を見せるシーンはやはり見どころの1つで、見せ方にもかなりこだわりを持っていることがわかるのも面白いです。
男臭い俳優陣が揃っており、それぞれの役で競っているようにも見えます。
のし上がろうと野心を見せる者、今の自分の地位や権力を守ろうとする者、任侠道を貫く立場から日本全体の悪を成敗する気概までたくさんの思惑を作品が内包しています。
立ち回りのシーンでは本気の殺陣が展開され、見ていてヒヤヒヤするほどです。次作へと繋がる伏線もいくつかあるので、細かいところまで見逃せません。